下は操作方法を解説したパタピッ スタイル magazineです。

参考にご覧ください。


ラグラン袖 ・・・ 基本から応用、展開 アラカルト


パタピッ
ソフトにラグランはありますか?」とよく聞かれます。

プログラム作成では最も困難で厄介なラグランですが、現状ではほぼでき上がっています。
ですが、身頃と袖との関係において幾分エラーが生じます為、回避して使用していただくという点では操作が難しく、現段階では 充分に吟味してご購入いただくなど 使用者についてはかなり限定されるでしょう。 その為、価格面でも残念ながら高くなってしまうものと思われます。

一般ユーザーは、使い易い現状の「基本身頃ソフト」を使ってラグランを引く方法があります。
少々面倒ではありますが、基本ソフトの正確な点を利用すれば、ラグランもまた確実な仕上がりになります。
マニュアル(プロパタピッ 向けマニュアル)に その解説を載せています。
正しい引き方を理解していただければ、決して難しくありません。
ラグランも気軽に楽しんでいただけたらと思います。

そこで、様々なラグランデザインへの応用を今日は解説し、「基本身頃ソフト」をフル活用していただきたいと思います。
ラグランを制すればデザインの可能性は一気に広がります。


しかし、やっぱり面倒だな・・・と思われる方の為に、今回は「様々なブラウスに応用可能なラグランの基本製図」をダウンロードしていただこうと思います。
多くの方々に楽しんでいただける様、S,M,ML,L、2L,3Lの6サイズを対象サイズとしました。
ご利用ください。

基本製図としてダウンロードして利用していただくのは、上写真のブラウスです。
この製図から、以下の写真のデザインを楽しむことができます。
ユーザー限定ではありますが、展開方法を解説致します。
これはほんの一部にすぎませんが、この解説から展開方法が分かれば さらにデザインは広がるでしょう。

ダウンロード企画の詳細はしてご覧ください。


上を基本とし、その基本からの応用で様々なデザインが楽しめます。




印は「プロ パタピッ セットに含まれるソフトです。 単品で購入も可能です。)


下表は、基本のラグランブラウス(文頭写真)の入力参考表です。
この基本を応用して、上の各デザインができ上がります。
参考として、Sサイズから3Lサイズの入力数値を表にしましたが、基本身頃ソフトを持つユーザーは、一人一人の採寸寸法を入力して操作しましょう。

パタピッ 入門ソフトの入力表>

プロパタピッ ソフトの入力項目と異なりますが、下表の操作で大変近い製図ができ上がります。
プロパタピッ ソフトはバストとヒップのゆとり数値を自由に操作できますが、入門ソフトはどちらも「8cm」と定数化されていますので、「バスト」「ヒップ」の数値の増減でゆとりを操作します。

基本製図を展開する方法は同じです。 同様に展開して仕上げてください。

 バストダーツは、今回は削除しました。(「Bダーツ有無」「1」と入力することでバストダーツは消える)
この後のデザインで、ギャザー展開を行いますので、展開作業が難しくならない様にバストダーツは消しました。
ギャザー展開がなく、スリムな身頃を作成する場合は、体型によってはバストダーツは有効に利用した方が立体的な服になり形もきれいです。 その場合は
「Bダーツ有無」「0」と入力して有効にしてください。

実行ボタンを押すと下の製図が画面に現れます。
アームホールを消して、ラグラン製図を引きましょう。
基本のラグラン製図の引き方に基づいて作図します。 マニュアルでも詳しく解説していますので、不明瞭な点はマニュアルをご覧ください。

まず、袖の傾斜を決める為に 肩先に直角三角形を描きます。(下図)
三角形の底辺を等分して傾斜位置を決めますが、この傾斜角度により袖の状況が変わります。
傾斜を強める(降ろす)と形はきれいですが腕が上がり難い窮屈な袖になります。
逆に傾斜を緩める(上げる)と動き易い袖になりますが、手を降ろした時に脇にしわが寄ります。
程よく動きやすく窮屈でない袖は、下図の様な傾斜(底辺を5等分し、五分の二の辺り)でしょう。

Tシャツやトレーナー等のニットでは、この三角は描かず、肩線を延長して作図します。つまり、傾斜は付けません。
その後の作業は同じです。 

袖丈を決め、袖山を決めます。 ここでは、袖丈はSサイズ16.5cm 〜 3Lサイズ22cmとしました。
袖山の決定については、普通袖の袖山と理論上は同じです。 袖山を高くすると細身の袖になり格好は良いのですが運動し辛い袖になり、袖山を低くすると袖幅は広くなり、動き易い袖ですが たるみじわが残ります。

ラグラン袖の作成で難しいのは、この袖山と袖幅の関係です。 前後身頃との兼ね合いがありますので、いろいろな袖山で作図して袖幅を測り、適度な寸法を見つけます。 結構大変です。
ダウンロード用に用意した製図も、各サイズごとに 袖山と袖幅の関係を調整しながら決定値を見つけ作成しました。

その意味もあって 今回はダウンロードサービスを設けました。大切な基本製図をダウンロードして利用していただければ、難しい作業を飛び越えて楽しんでいただけると思います。 面倒な場合は ご利用ください。

身頃と袖がくっ付いた状態の製図ができ上がりました。(上図)

ラグランは、普通袖ほど厳密ではありません。結構曖昧なラインでも 上の基本が守られていれば ちゃんと素敵な服になりますから、この袖山と袖幅の作業が面倒に感じない方でしたら ラグラン製図は結構簡単です。 (普通袖は、身頃と袖山のカーブの関係は重要です。一つ違うと格好を悪くします。 その厳密な関係から手書き製図は難しいのです。ラグランの場合は素人カーブでも大丈夫です。)

このステップがクリアできれば、「基本身頃ソフト」を使用して、ブラウスのみならず、ジャケット、コート他 あらゆる服へと可能性が広がっていきます。

基本のラグラン製図は以上ですが、文頭のブラウスを作る場合は、前身頃にピンタックがありますので 2cm間隔で3本の切り開き線を引き、1cmずつ開いて仕上げてください。

は、前後のネックラインを計測して ソフトに入力するとでき上がります。この襟幅は2cmで操作しました。


ダウンロードでは、下図の製図がダウンロードできます。
印刷して使用するのは、分離した下段の製図を使いますが、
構造が分る様に 分離前の製図も残しました。上段が分離前の製図です。

ダウンロード製図はCADで開くことができません。 展開等の作業は印刷した紙面で行ってください。


さて、いよいよ応用です。

  

基本の製図のネックラインに4cm幅の平行線を引きます。 これが襟になります。
前中心は、持ち出しを1cmに変えます。(文頭のブラウスの持ち出しは1.5cm)
袖は、7〜8分袖の長さです。4cm幅のカフスを図の様に引き、ギャザー分量は7〜10cmです。 カフス幅にギャザー分量を加えた寸法が袖口の寸法になります。

襟部分を切り離します。
後中心を3cm移動。後のギャザー分量です。
前は4〜6cm広げてギャザーとします。
袖のダーツはギャザーに変えましょう。
袖の先端点をカーブでつなげて、ダーツを消します。


下のデザインは、襟を除いた左の製図が使えます。 前中心に開きはありません。
前ギャザーの分量を変えます。
2〜3cmでしょう。


このデザインも基本製図からの展開ででき上がります。

上の作成過程の襟を切り離した身頃と袖を使用し、ギャザーをたっぷり入れます。 袖丈を短くします。
ネックラインは2〜3本のシャーリングで縮めます。


ネックラインにリブニットを付け、袖丈を伸ばすとこんなデザインになります。(左写真)

ウエストにもリブニットを付け、同様の身幅のスカートを追加するとでき上がりです。


リブニットの代わりに、別布やレースを付けるとこんな感じ。
袖口と裾をを広げてフレアラインに。

ネックラインを大きく開けて、紐を通します。

ニットです。
基本の身頃作成の入力数値が異なります。
「Bゆとり」は3〜5cmです。
「Hゆとり」は10〜14cm(ギャザーが少な目なら「Bゆとり」と同じ数値でも良い。)
「肩ネックP移動」 −7 「前ネックP移動」 −5 
「後ネックP移動」 −2
「AH増減」  2〜3 (ニットの原則。 アームホールを小さくします。)

肩ダーツは不要ですので、先の基本製図の引き方で解説した三角を描かず、肩線を延長して作図します。

袖口と裾に8cm幅のリブ(共地)を付けて仕上げます。

この様に身幅から異なる場合は、新たに基本身頃を作成してから、ラグラン袖を引きますが、、、、、

面倒な方は、少々大雑把ではありますが、ダウンロード製図をワンサイズ落として使用するとニットに適したゆとりに近づくでしょう。(商品価値の面ではあまりお勧めできませんが・・・)
ダウンロード製図を使用する場合は、ネックの開き具合を、基本より上数値の差だけ広げて修正してください。 肩のダーツは残りますが、デザイン上ダーツがあっても特に問題ないでしょう。


右のデザインもやはりニット使用です。
上の製図からの展開で作ります。(
「Hゆとり」は少な目に。 ミドルヒップの採寸寸法に対して数センチのゆとりで充分でしょう。)

袖丈を短くします。
更に ギャザー展開をします。

身頃は、縦に2〜2,5倍引き伸ばすように展開します。(左図 前身頃の例。 後身頃も同様に引き伸ばす。)

袖は、横に1.5〜2倍引き伸ばすように展開します。(下図)

元の寸法に戻す様にギャザーを寄せて縫合するとこの様なデザインにでき上がります。

さあ、ラグラン製図が少し分ってきたのではないでしょうか。
肩の傾斜、ネックの開き具合、そして ギャザー展開。 この三つの組み合わせで身の回りで見るラグランデザインの多くが可能です。

いずれも、元となる基本が正しい製図であることが大事です。
囲み製図等で簡単に引いてしまっては形の良い服はでき上がりません。
人は立体です、動きます。 個々の体型的なくせもあるでしょう。
それらを、基本の身頃ソフトで正確に作成することが大事です。

ラグランの構造を理解して、あなた独自のデザインを創造してください。