さて、ヒップに付いては、バストが普通サイズという体型の人の場合、パタピッ を操作し、実行ボタンを押した後の前後の身幅の寸法差はあまりありません。 その為、前側のおなかのゆとりが足りず、背中側のヒップのゆとりが余って、おなか辺りが突っ張った様な服になる場合があります。 前図(体型図)を見ていただくと分かるかと思いますが、身体を脇から前身頃、後身頃と分けた場合、後身頃の幅(D)より、前身頃の幅(C)の方が広く必要であることが分かります。 「ヒップゆとり」に多目の数値、例えば、20とか30の様に充分なゆとりを入れれば突っ張る現象は起きませんので、生地が柔らかく、すとんと落ちて裾が膨らまない場合は「ヒップゆとり」で調整ができるでしょう。 硬さのある生地の場合は、ゆとりが不用意に多いと、裾が広がり形の良い服になりませんので、前後の身幅の補正が必要です。 前の裾を脇で広げ、後を狭めます。(右図参照 CAD画面) この分量は体型により異なりますので、仮縫いを通して決定しましょう。 この移動寸法は、着丈やデザインにより変わることがありますので、作品を作るたびに仮縫いをして調整しましょう。
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パタピッ の基本操作で様々なデザインの製図作成が可能ですが、おなかのふくらみをカバーする方法として、前身頃に、タックやギャザーを施すことがしばしば行われます。 下はその一例です。 パタピッ スタイルMagazineを順次更新して掲載していきます。 参考にご利用ください。 |