正しい体型補正についてお話します
自動製図ソフトパタピッ は、入力項目の「バスト」に採寸寸法を入力すると、女性の標準的な体型を認識して製図を仕上げますので、多くの場合は「補正機能」を使用する必要はありません。 でも、人の体型は十人十色。 補正が必要な場合にこのコーナーを利用してください。
製図を学んできた方、今学習中の方、そして、これから学習しようとしている方、是非参考にしてください。
学習経験のある方は、特にこの補正の難しさを実感していることと思います。 その難しさから、体型に合わせる事で 返って体型を強調してしまった、という失敗もあったかと思います。
ここでは、「気になる体型をカバーする正しい補正」を解説します。 着心地の良い服を、パタピッ
を製図道具に、是非 作って着用して実感して欲しいと思います。
パタピッ 操作 (1) バストが大きい
ショーウインドーで素敵な服を見つけた!
「着てみたいな〜」・・・ でも、バストが窮屈! ボタンがかけられない!
バスト以外は普通サイズなのに、バストに合わせて大きなサイズを買うと、肩幅は広いし、アームホールが大きくて、袖も太い、とがっかり。結局、いつも 身体をすっぽり覆いつくしてしまう大きくて緩めの服を買って落ち着いてしまう
「おしゃれがしたいのにな〜}
そうだ! 自分で作ろう! 、、、と、チャレンジ
フィットパターンを買って作ってみた、、、 満足しないな〜
製図を学習してみるけれど、、、 ウ〜ン 難しい!! 自分のサイズに合わせると、形良くでき上がらない
とうとう諦めて、既製服は自分に合わないけれど、仕方なく着ている、って人がとても多い。 悲しいですね
でも、どうか 諦めないで!!
「私 物作りが好き、、、」という人は、改めて、このコーナーで 正しい補正を覚えましょう。
そして、パタピッ 操作で解決するのなら、是非 もう一度チャレンジ! おしゃれな服を作って楽しんでください!
製図は正しく引きましょう!
正しい製図とは、、、
● バスト、ウエスト、ヒップ、背肩幅、袖丈、などなど、自分のサイズに合わせつつ、気になる体型をカバーする製図です。
バストが大きな人は、バストを強調したい、という人と、目立たない服が好き、という人とに分かれます。 両者は、デザインの選択で異なるでしょう。
バストを強調したい人は、バスト、ウエスト、ヒップにメリハリを付けたデザインを好みます。
目立たない服が好き、という人は、ウエストを締めずゆとりでカバーしようとします。
どちらも大切なことは、「人の目に自然に映る」ことです。
バストが窮屈で無理やりボタンをかけると、突っ張った横じわができてしまいます。
また、補正が正しくされていない服は、横から見ると、前が上がって、特に横ストライプ生地だったり、チェック柄だったりすると、この「前上がり現象」が顕著に現れます。(右図参照)
この不自然な現象や違和感を感じられる所には、つい人の目が行きます。「窮屈そう」 「サイズが合っていないのかな」など
逆に、自然に映る所や違和感を感じない部分には目は行きません。
ついしてしまう誤りに、前が上がる補正を裾を下げて水平にすることがあります。 これは正しい補正ではありません。 ストライプ柄やチェックの生地を使った場合に柄の流れが乱れ、前上がりを強調してしまいます。
正しい製図のポイントは、バストに程よいゆとりを入れることと、前後の丈の調整です。
突っ張りじわを作らない、前が上がらない、この2つが重要です。
・・・ でも、製図って難しいよ。 こんな声が返って来ます。
確かに、従来の製図方法(原型から引く方法、立体裁断、囲み製図等)ではとても難しい作業です。
「バストを大きくしたら、肩幅も広くなるし、袖も太くなっちゃう」 「格好が悪くて、着て外出できない」
肩幅も自分サイズで、袖もすっきりと細く、そして前が上がらない、、、前後身頃と袖との関係を熟知して全体のバランスを整えて製図を完成させる「技」は、長い年月がかかる、或いは、学習しても学習しても到達しない、、、難題です。 製図を経験した方は、きっとその難しさを実感していることでしょう。
その難題を「数値操作」だけで解決するのがパタピッ です。
補正を正しく行う「数値操作」をこのページで一部公開します。
パタピッ が使えるだろうか?と一歩踏み出せない。 そんな迷っている人の判断材料になるでしょう。
パタピッ 入門トにもこれから解説する「補正機能」が付いていますので、まず入門からスタートしてください。
正しい体型補正を解説します。 一つずつクリックし、ページを開いてご覧ください。
@ 前上がり現象を解決する方法 |
補正のポイント ・・・ 前後の丈を調節して、前上がりにならない、布目を水平にする方法は、入力項目「前後丈調節」を使用
A 前身幅の不足を調整する方法 |
補正のポイント ・・・ ボタンが無理なくかけられる様に、前の身幅を調節。 入力項目「身幅調節」を使用
この@Aの操作で、多くの体型補正は完了します。 まだ不足する場合は、次のページをご覧ください。
B バストの立体感を出す方法 |
補正のポイント ・・・ バストダーツの幅を広くし、より立体に。 入力項目「フロントバストダーツ調節」を使用
C アームホールの大きさを調整する方法 |
パタピッ は、バストが大きくなっても、不用意にアームホールが大きくならない様自動で調整していますが、 デザインにより、体型により、アームホールを増減したい時に使用する機能があります。 袖を細くしり、太くしたりが可能です。
入力項目「アームホール増減」を使用
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