短期間で製図学習ができるパタピッ   自宅で、マイペースで、それぞれの目的に応えるツールとして、具体的な学習方法、活用方法を解説します。


自動製図ソフトパタピッ の利用方法について

下記3者を対象に説明します。

(ア) 製図初心者/少し学習経験あり
   
・・・でも「形の良い服を作りたい」

(イ) 製図経験者
   
・・・まだ技術には至らない スキルを上げたい

(ウ) 現職パタンナー
   
・・・更に高みを目指したい 時短を叶えたい

(ア)(イ)の方々は、それぞれの目的、事情の中で学習方法を探し、参考書物や学校、講習、また近頃ではWebでの発信もたくさん見かけます。 たくさんの情報の渦の中で学びをスタートしますが、「難しい」 「思い通りにいかない」と戸惑う姿を見かけます。

(ウ)の方々は、長年の経験を介しても製図にかかる時間はなかなか縮まりません。

そんな中 たまたま見つけたパタピッ が気になり、問い合わせや質問がこちらに届きます。

その多くが製図に悩んでいる人達です。 その声に焦点を置きお話したいと思います。 参考にご覧ください。 

パタピッ 開発は、パソコンの普及と共に始まり、製図事情の変化とその時代背景からの要求に応えながら開発を進めてきました。 その移り変わりも踏まえてお話したいと思います。 
以下の内容で解決に至らない場合は、気兼ねなくメールなどでお尋ねください。 ここに説明しきれない事柄も交えてご相談に向き合いたいと思います。

初心者の方も、又は経験を重ねた現役のパタンナーの方も、それぞれにお悩みがあるでしょう。 遠慮なくお尋ねください。 ご要望などお聞きし、今後の開発に生かしていきたいと思っております。


(ア)製図初心者の方々は、市販の型紙から服作りをスタートする、又は 書籍の中で製図が簡単なものから自分で引く。 多くの方は、期待を込めてスタートしますが、でき上がった服を着て「どうも期待と違うな・・・」

初めて服を作る時って、製図は正しいという前提で作りますね。 そこに疑問は持たず、思い通りに仕上がらない時には、「自分が下手なんだ」と自分を責めます。

いえ、その前に、「製図は正しいの?」と疑問を持ちましょう。 
「形が思い通りでない・・・」なら製図が原因でしょう。 「縫いが、、、」なら縫製経験を重ねれば次第に上手になります。

製図を疑ったとき、「ここを直せばいいかな」と型紙を修正したりしますが、なかなか思う様にいきません。 直せば直すほどバランスは崩れ、投げ出すことも多いでしょう。

服は「製図」「縫製」が大事、まずは製図の話から


(イ)製図経験者の方々は、学校や講座、又は独学で製図を学び、説明通りに製図を引きますが、こちらも「どうも期待と違うな・・・」

習った製図だから正しいと信じますから、そこを軌道修正するって難しいですよね。
でも、既製服が蔓延する現在、おしゃれへの関心、こだわりは強く、一般の方々も妥協しません。
自分が作る服も一流ブランド服と肩を並べたい! ・・・と望みます。 となると製図はますます難しくなります。 学校や書籍で習う製図はスタートに過ぎません。 一流への道はまだ先です。 でもおしゃれを求めればそこを望みます。


(ウ)現職パタンナーの方々は、アパレル企業や個人のお客様対象のオーダーでパターンを担当するなど経験は豊富です。 製図の奥深さを常に実感しています。 高みを目指せば目指すほど製図は奥が深い。 特に手書き製図や立体裁断などでは、一着の製図にかかる時間は数時間から数日。 時代に合わせてPCのCADソフト導入。 でも、紙面が画面に変わっただけで、かかる時間はあまり大差はありません。(その理由もこの後説明致します)

又、常に理想通りに仕上がるとはいかず、仮縫い(試作)、補正を繰り返します。
時間がかかります。 正確な製図を短時間で引きたいものです。

時短を叶え、正確な製図が得られるなら、利益率、集客率が上がります。

パタピッ はその要求に応えるソフトとして改良を重ねてきました。
全ての仕事にと言わずとも、異なる目的に対しても利用価値を見出してただけるでしょう。 
製図、洋裁初心者にも使われているパタピッ ですが、素人製図ではありません。PCの機能を介することでプロ並を叶えています。


(ウ)の方々の様にプロではないけれど(ア)(イ)の方々も「おしゃれ」への願望は高く、頭にデザインは一杯浮かびます。 既製服を買って着る側の人こそ、ファッション感覚や創作の要素を持っています。
でも、製図知識の無い方々はそのデザインを製図に具現化できません。 
創作への興味が芽生えたとき、身近に見つけた型紙からスタートしますが、満たされない製図で失敗を繰り返すと次第に落ち込みます。

「何が違うんだろう?」 「どこをどう直せばいいんだろう?」・・・考えても解が見つかりません。 悩む毎日。

それぞれの立場でのパタピッ 利用方法を後半で解説します。 素人の方もプロの方も、適合する使い方を見つけていただければと思います。

製図の一番大切なことは「服の形がきれい」 「着心地が良い」その2つを満たすことです。 着る人のサイズに合わせる、デザインに合わせることの他に、服地の性質(硬い、柔らかい、厚い、薄い、伸びる、伸びない等)に合わせる必要もあります。 
そして人間は常に動きます。 「着心地」はその動きを想定して作成した製図で叶います。

さあ、難しくなってきました。 ますます頭をかかえます。
それらの条件を叶える製図は、人一人ではとても難解です。
これが手書き製図、立体裁断の難しさ
・・・ でも、大丈夫! PCの脳を借りましょう。

PCの脳、、、つまりパタピッ がお手伝いできることがあります。

パタピッ は、「服の形がきれい」 「着心地が良い」を最も大切な機能としてプログラムしました。 PCの高速処理脳力を使って自動化を実現しました。 

PCと言えば、アパレルソフトに「CAD」があります。 設計図を作成するものです。服の設計図は「製図」です。

CADは自動ではありません。 紙に鉛筆で書いていた作業をPC画面に変えたものです。 手書き作業です。 引き手の製図能力が全てです。 CADを使ったからといって製図能力が上がる訳ではありません。

 PCに正確なデータとして残りますので、その後の作業では、製図の展開等は紙面の作業より正確に進んでいきます。

「自動」と聞くと、まず「本当に正確?」と疑問が返ってきます。

パタピッ は開発を開始し30年を超え、改良改良を繰り返して今に至っています。
PCの能力向上も相まって、今ではかなり正確に動いています。 

「形」「着心地」は最重要課題として開発を進めてきました。 他社製CADにはこの機能がありませんので、現在パタピッ が唯一のソフトとなっています。(他社製CADは内部構造が異なりますので、今後もパタピッ と同じ動きを作ることができないでしょう。)

もう一つ大切なこととして「操作が簡単」を目指しました。
ユーザー層として、一般も楽しんで使えることに重きを置きました。 趣味で洋裁を楽しむ個人の方も「素敵な服を作りたい」という要求は、プロに負けず強いものです。 既製服が蔓延する昨今では、素人でもファッション雑誌やショーウインドーで見つけた服を作りたいのです。

パタピッ の操作は数値入力だけです。 自分で線を引く作業はパタピッ の操作工程にはありません。 デザイン操作、どのサイズにも対応、体型補正などに関わる数値入力枠がありますので、そこに数値を打ち込んで命令します。(マニュアルで詳しく解説)
入力後は「実行ボタン」を押し数秒待つだけ。 

PCが内部で計算しますので、数秒後に製図が画面にでき上がります。 
パタピッ は様々なことを想定しています。 赤ちゃんから大人(メンズを含む)まで、どのサイズにも正確な自動化を実現しました。 製図の初心者、PCの初心者にも使っていただけるよう操作はシンプルにしました。 注意事項はありますが、推奨する操作方法の範囲で製図は常に正確です。 

初心者の方でも「服の形がきれい」 「着心地が良い」が叶います。 製図の知識が無くてもプロ並みの製図が引けます。 不思議に思われることでしょう。

デザインも限定しません。 デザインを数値で操作する項目もありますので、個々が自由に数値を変えることでデザインも変化していきます。 つまり、パタピッ 操作だけでもデザインは無数に創造できます。

この最も大事な部分の自動化を、だれでも使えるシンプルな操作で実現しました。
 
それ以上に複雑にデザイン展開する服はありますので、その作業は、印刷後の紙面で行うか、CADを持つ場合は、製図データを保存してCADで編集作業を行います。 

先にも書きましたがCADは自動ではありません。 事業者はCADが必須となるでしょうが、一般ユーザーは展開作業は紙に行いましょう。
CADは操作を覚えてスピードが増すには学習に時間が必要です。 日々の服作りを楽しむ一般ユーザーは事業者向けのCADは不要かと思われます。 その先 起業を考えているユーザーはCAD学習も視野に入れてください。

そのまま印刷すれば実物大型紙が得られます。 (ご家庭で印刷する場合は、家庭用プリンタで自動分割印刷が可能です。 貼り合わせると実物大になります。)

デザインの展開、応用を解説するサポートはWebで無料配信しています。(Web雑誌パタピッ スタイルmagazine

パタピッ 操作で完了するデザインは沢山ありますが、その後の展開で更にデザインは広がっていきます。 その応用、展開を解説するのがパタピッ スタイルmagazine です。

現在約800のデザインを紹介しています。
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一つのデザインは、初心者も楽しめます。
の数が増えることでランクが上がっていきます。 パタピッ スタイルmagazine で紹介するデザインは、800アイテムと言えども無数にあるデザインのごく一部です。 技術を高めていただく参考資料です。 ここを通して展開、応用を学ぶことで、個性的な創作を楽しんで欲しいと願って発信しています。

パタピッ スタイルmagazine の詳細は  してご覧ください。

製図で大事なことは、最初に引く製図(応用、展開前の製図)が正しいことです。 最初の製図が良ければ、その先に派生する様々なデザインもバランスを崩すことなく仕上がるでしょう。
その「最初の製図を正しく作成する仕事」をパタピッ がします。 手書きでは難しく時間がかかる作業を、パタピッ は楽に時間をかけず行います。

逆を想像してみてください。 製図の知識が浅いまま製図を作成し、その形や着心地が満足できないとしたら、その製図を応用、展開してもどこまでもバランスは悪く、着心地も悪いままでしょう。

「入門ソフト」にも正規のプロソフトを組み込みました。
事業目的の服の商品化も機能の範囲で可能です。
トップスは「入門ハイグレードセット」、ボトムは「入門パンツ ウエストゴム仕立て」の2種があります。 

パタピッ スタイルmagazine の中では「入門ソフト」からの製図方法も沢山載せていますが、その学習から、「入門ソフト」「精密な原型」として利用するユーザーがいらっしゃいます。
「原型」という使い方であれば、「入門ソフト」だけでもデザインは無限に広がっていきます。

製図初心者の方に、製図の基本学習として勧めるソフトですが、洋裁(縫製)初心者の方も縫い方が簡単なデザインを多く作成できるソフトですので、初心者全般にお勧めしまています。

「入門ソフト」の詳細は してご覧ください。

 アパレル企業やオーダー事業、又はWeb配信の個人の起業など、「事業に使いえるだろうか、、、」と迷っているという方々が、テストとして使っていただくことも可能です。 操作を体験し、でき上がった服の評価をしてください。 その後、上のバージョンに進む場合は、ご購入金額に応じて「入門ソフト」のお代金をお返しするサービスも行っています。

パタピッ 動きをするソフトは国内外を含め現在認められいない為、他に無いことから「想像ができない。容易に信じられない」が多くの方々から聞かれます。
実際の動きは触れてみないと想像するのは難しいと思いますので、HPの各ページで文章と画像で説明しますが、なかなか伝わらず歯がゆい思いを致します。

一つのパタピッ がパンツにもジャケットにもコートにも変化するわけではなく、トップスはトップス、ボトムはボトムと使い分けは必要です。
開発者側としては、できうる限り制限なく自由な動きをさせました。 指示範囲で操作することを奨励していますが、予想に反して逸脱した数値で思わぬデザインを生み出している方もいらっしゃいます。 (パタピッ の動きを知るとできることです。 イレギュラーなデザインはたくさんあり、今の時代 デザインに規制はありませんので自由な発想で使っていただいて構いません。)

パタピッ のデモンストレーションを週一回開催していますが、名古屋(東区車道 服地の店大塚屋本店 2F)という限られた場所での開催です。 他県に出向いて開催することができません。

デモンストレーションの様子は  してご覧ください。

デモ会場で最近多いご注文は、現物のお洋服を持ち込んで、そのまま、又はサイズ変更、一部のデザイン変更。。。などが目立ちます。 特別複雑でなければ20〜30分ほど待っていただくとでき上がります。
実物大に印刷した型紙を持ち帰り、服を作ったお客様から「補正が無く期待通りだった」の声から、次のお客様に繋がっています。

パタピッ に興味のある方は、どうぞ、どんな工程で製図ができ上がるか、画面操作の動きから印刷までをじっくりご覧ください。

遠方で見ることができないという場合、パタピッ の製図を注文して判断していただくこともできます。 どんな製図でもお受けできますが、予算の範囲でご利用ください。
こちらでも、お気に入りのお洋服をお送りいただくお客様が多くいらっしゃいます。 サイズの変更やデザインを一部変える、、、などのご要望にもお応えしています。

製図の注文については  してご覧ください。

ソーイングレッスン(名古屋市千種区本山)では、受講生の製図は、受講生の要求に応えてお引きしています。 一般的なお洋服でしたら10〜30分で印刷までが完了します。 ほぼ補正無く縫製は効率よく進んでいきます。

服の創作は製図のみでは完結しません。 縫製工程も大事です。
それを経てブランド志向の既製服レベルに仕上がっていきます。

 「服の形がきれい」については、ここまでの説明で「製図」の要因をあげましたが「縫製」も大事です。 
例えば、同じ製図を使用して、異なる人が異なる方法で縫製した場合、「素人作り」の印象を与えてしまう場合と「既製服」の印象を与える場合とあります。 縫製工程の両者の違いは「製品」としての価値に影響します。

(ア)(イ)の方々が、仕上がりに満足しない要因として「縫製?製図?どっちが悪いんだろう」と迷う場合、服を着用して「形はいいんだけれど、なぜか野暮ったいな」と思うときは「縫製」を疑ってください。

当レッスンの受講生の中には、長年 多くの手段で学習され、さらにその先を目指して受講される方も多くいらっしゃいます。 自分の服はいいんだけど、お友達の服、ご家族の服、又は商品、、、となると評価の「目」は自分ではありません。 着用者が満足することが大事になってきます。
実は 「もう少しこうすると更に良くなります」ということはよく見られます。 独学、又は小さな集団での見識では気付かない「もう少し」、、、その気付きも大事です。 そこで服の価値がガラッと変わることがあります。 

「一日集中講座」を月一回開催しています。 「縫う」が主体の講座ですが、皆が個性的なデザインに取り組んでいます。 遠方から受講する方にお勧めです。

製図の講座ではありません。 パタピッ ユーザーの方々の「製図講座」は別枠で設けています。

ソーイングレッスンは  してご覧ください。
製図講座は 
 してご覧ください。

ここまでの説明で、「CADでも自動でサイズ変換できるでしょ」と思われた方もいらっしゃるでしょう。

他社製ソフトで見る自動化(パタピッ の自動化とは意味合いが異なります)には、決まったデザインを異なるサイズに変換するものがあります。 それは「グレーディング」という機能です。 これはアパレルCADではよく見られる機能で、デザインが固定化されているという点ではパタピッ とはまったく異なります。 

製図の情報はとても多い。 たくさんの書物、講習、学校、そして最近ではWebでも多くの方が発信しています。 情報が多く、何が正しいのか迷うばかりです。

どれも従来方式(原型など)から引く製図方法を解説しています。 又は「立体裁断」。 どちらも一番の問題点は、その手段から製図の技術を得るには大変な努力と多くの経験、長い月日がかかるということです。 「服の形がきれい」 「着心地が良い」をどのデザインにも叶える。。。 大きな大きな壁が立ちはだかっています。

パタピッ は、PC自体の機能向上に合わせてパタピッ 自体も機能を向上させていきました。 今ではほぼ完成品として仕上がっています。 PCの中にもエラーが生じることがありますがので、パタピッ にもエラーは残りますが、回避することで大きな問題は生じていません。

「ウ〜ん。。 まだ分からないなー」という方もいらっしゃるでしょう。

「使ってみてください」としか言えない歯がゆさを常に感じでいます。
そんな思いから作ったのが「入門ソフト」(トップスは「入門ハイグレードセット」、パンツは「入門パンツウエストゴム仕立て」です。 正規のパタピッ を組み込んでいますが価格をかなり落としています。 どちらも現在¥5,800で販売しています。 入門を使用して上のバージョンに進んだ場合、金額に応じて入門のお代金をお返しする形を取っております。

「入門ソフト」の詳細は  してご覧ください。

体験用としての無料版では、スマホで使用するアプリを以前作りましたが、PCの様に複雑な動きがスマホのスペックではできない為、製図は正確にでき上がりますが、機能面では限界があります。 繊細な製図はやはりPCです。 PC画面でのパタピッ の良さを感じていただけたらというのが本音です。 しかし無料版という要求の声も聞きますので、現在今一度新しいスマホ用のアプリを検討中ですがまだ未定です。

最近の大きな問題です。
つい昔、PCが各家庭に一台(或いは、各自一台)という時代がありました。 PCの講習会場があちこちに見られました。

スマホの台頭でその様子はがらりと変わりました。 多くのことをスマホでできる様になりましたから、家庭からパソコン(PC)が消えていきました。

もう持ってないよ〜  パタピッ の為にパソコン買うのか〜、プリンタ買うのか〜
悩む悩む悩む!!!!!

スマホはずいぶん便利ですが、製図機能を満たす端末としては無理があります。
製図作業は今後もPCが主体になります。

パタピッ は現在 Windows7 〜11まで動きます。 

迷っている方からの問い合わせに「中古PCはないですか? 家に眠っているPCとか。。。」 とお聞きすることがあります。 最新版でなくてもパタピッ は充分動作します。 製図学習を一定の期間で設け、その期間 パタピッ でしっかりと学習する。 例えば数ヶ月、一年などの提案も致します。 

各地で行われている製図講習(従来式製図方法による講習)も、数ヶ月、数年とかかり、その費用や、参考書物代、など出費が多いでしょう。 パタピッ を利用することで同等か安価に済むかもしれません。何よりも一枚の製図にかかる時間の短縮は、手書き製図とは比較になりません。 今まで製図にかけていた時間は、パタピッ 学習後は一気に縮小するでしょう。 製図の正確性の向上も大いに期待できます。

製図を印刷する「プリンタ」の問題もありますね。

プリンタは随分安くなってきました。
でも、それも節約するならば、パタピッ 操作画面に「JPG」印刷機能があります。製図データをコンビニ等のコピー機で印刷できます。
ただ、JPGの製図データは実物大ではありませんので、拡大計算が必要です。 縮尺に合わせて計算して再度コピー機にかけると実物大になります。 正確性はプリンタに勝りませんが、計算を密に行うと正確性が増します。

今まで従来式製図手法で学んできた学習は決して無駄にはなりません。 もう一つの製図手法としてパタピッ を知ることで技術にプラスが生まれます。

製図経験を重ねた方々から聞かれる「自分で引くとなんだかしっくり仕上がらない。何がいけないのか解が見つからない」・・・ ここに「解」を見出す効果がパタピッ 製図にあるのではないかと感じています。

「従来式の製図の何が問題なの?」 を解説したページをご紹介します。 製図の壁が高いことで生じる問題点を説明しています。 壁を超えられず先に進めない人達が多く、その問題点、理由などを解説しています。

詳細は  してご覧ください。

パタピッ で製図を学ぶ効果は、「服の形がきれい」 「着心地が良い」を満たす製図を画面で数値操作をして数秒で見れる点にあります。 何度でも数値を変更して再実行することで、数秒後に製図が変化しその違いを認識できます。 何回でも繰り返し見ることができます。 

トップスでは、デザインやサイズ、体型補正による前後身頃の関係の変化、身頃と袖の関係など。 パンツでは、前後パンツのバランスの良い関係性などなど、、、 何度でも短時間で見て学習ができます。

画面に現れた製図を、今まで自分で引いてきた製図、又は市販の製図と見た目の形状で違いを判断してください。 操作画面では製図の寸法を計測できますからその寸法の違いも一目瞭然でしょう。

そこが大事です。 各パーツ(トップスでは身頃パーツと袖、襟など)の関係性の是非が「服の形がきれい」 「着心地が良い」に左右します。 
例えば、手書きでバランスを取るのが難しい、身頃のアームホールの形状と袖山の形状を数秒単位で画面で見ることができますから、形状(画)として頭にインプットされていきます。 この学習は、その後 従来の手書き製図に戻っても、「この製図の形状は正しいの?」を見て判断できることに役立つでしょう。 今まで迷っていたことの「解」を見つけることができるかも知れません。 パタピッ を知ることで得られるプラスの「技術」は、手書き製図に戻ったときに役立ちます。 そこは是非お勧めしたいと思います。

 画面の製図の形状だけで「服の形がきれい」 「着心地が良い」を判断する作業は、実際にパタピッ 製図で服を縫製して着て分かることですので、その縫製体験も合わせてしてください。 確認作業はシンプルなデザインが良いでしょう。 製図学習の為だけであれば、布で形作る(トワルを組む)だけで構いません。 それを着て鏡に映して形の良さ、修正したい箇所を判断する。 そして何より 動いてみて着心地を感じてください。 

パタピッ で正しい製図が引けるようになると、着用時に「着てないみたい」と感じる方が多いです。 布が自分の動きを邪魔しないのです。 既製服では感じなかった感覚をパタピッ 製図で感じています。

 趣味で服作りを楽しみたい方は、「楽しむ」を優先してください。 製図学習は後にまわして、実際に服を作って、形の良さ、着心地の良さを感じて、その感動を原動力にして服の創作を楽しんでください。 
満足度が上がると創作が面白くなりますから、それがエネルギーになって次々服作りをします。 つまり楽しみながら経験を積み上げていく流れです。

経験の数は技術の向上に多大な進歩をもたらします。 次第に製図に強くなり、どんな製図が正しいのかが自然に身に付きます。

製図はパタピッ で、、、は、確かに作業は楽ですし 時間もかからない点で使い続けていただいているユーザー様は沢山いらっしゃいますが、いつかパタピッ を卒業してご自分の「手」「脳」で製図を引く力を得て欲しいと願います。

つまり、従来の手書き製図に戻っていく訳です。

この経験をすることで、パタピッ に触れる前の「製図脳」と触れた後の「製図脳」には大きな進展が見られると確信します。

最後に一つ注意とお願いです。

● パタピッ の操作画面で様々な数値で変化していく製図を、見て学習材料にする時、最初はスタンダードな操作を行ってください。 さらにデザイン応用でも正しく操作することを守ってください。 
正しい操作は、パタピッ スタイルmagazine の解説の中に、「入力表」を掲載していますので、その入力数値でまず操作してください。 正しい、又はお勧めの操作数値を「入力表」で表示しています。 
それらの数値関係を理解した後は、
そこから逸脱した数値でも個性的な服ができ上がりますが、慣れるまでは正統方法で製図の正しい形を学習してください。

● 「操作マニュアル」(CD内のPDF)も読んでください。
これは操作方法を総合的に解説したマニュアルですが、プロを育てる内容を含んでいます。 初心者の方は、分かることのみ読み進め、理解できないことは最初は飛ばしてください。 パタピッ を操作する回数が増えれば増えるほど製図のことが分かってきますから、少し理解できたところで再度「操作マニュアル」を総復習してください。 製図知識が次第に深まってきます。 一定の理解が進むとプロに並ぶ知識となり、生涯に渡って素敵な服創作の力になります。

● パタピッ の得意技(マジック)に「写真や映像から製図が引ける」「現物の服を測って製図に変換できる」の2つがありますが、これはパタピッ が数値操作だけで様々なサイズ、様々なデザインの製図を自動で引くことができるソフトだから叶うことです。
「写真や映像から製図が引ける」については、パタピッ スタイルmagazine を通して学ぶことができます。 「現物の服を測って製図に変換できる」は、パタピッ スタイルmagazine にも載せていますが、HPの各所でも解説しています。 
従来式の製図手法ではこの2つのマジックはなかなか叶えられません。 又は何年も製図を学習してた先も、プロでも苦労する作業です。
パタピッ で製図を学習することで、手書き製図に戻ったときにこの技術も迷いが少なく作業できるようになるでしょう。

パタピッ は沢山の製図技術が濃縮されたソフトです。
PCの時代はまだ続くでしょうが、いつかPCから離れるときが来ます。
その時にはパタピッ を介して「脳」に溜め込んだ知識を活用し、最高の技術者になってほしいと願います。